自分の撮影が終わっても、いつも以上に楽屋にほとんど帰らなかった。共演者やスタッフと大きな輪を作っては、演技についてはもちろん、くだらないことまでも延々と話した。「常に輪の中にいることが大事」。コミュニケーションを取る。「意識は特にしていない」といいながらも、主演の自覚からの行動だった。
「演出の石井さんから、『亀梨がキャプテンで、僕が監督』って言われたんです。それはちゃんとしなきゃ、と思いましたね」。
中でも亀梨を筆頭とするイケメン4人組のきずなは、舞台裏で率先して築いたものだった。常に一緒にいた手越祐也、内博貴、宮尾俊太郎とは食堂へ行く時も一緒。撮影が終わると連れだって食事に行った。今でもお互い連絡を取り合う。
「最近のドラマは1人で動く役が多かったんですね。これだけ最終回までみんなと話を進めていったのは、あまりないような気がする。今回は最初から4人の仲がいい設定だし、なるべく早く打ち解けたいなと。そういう部分は主演ということ意識しました」。
周囲からの反応も楽しみの1つだ。
「(KAT-TUN)中丸は『いやぁキスシーン、恥ずかしいね』って。そこだけ言わなくてもいいじゃん、内容どうだったんだって(笑い)。ドラマはいろんな人が見てくれるから感想を言ってくれたりする。そういうのが作品を作る醍醐味(だいごみ)。何年後に『見てました』という話をされるだろうし、作り上げた作品が残っていくのも楽しいなと思います」。
視聴率は平均8・2%。数字だけ見るとヒットとは言えないが、全力投球した結果と自信を持てるからこそ冷静に受け止めている。
「視聴率は気になるというか、話には絶対出るもの。結果、という形で受け止めるようにはしてますね。より一層作品と見つめ合って、もっとこうできるのかな、ということも今回もしてましたし」。
05年「ごくせん」で演じた生徒役で助演男優賞を受賞した。それから5年。俳優としての成長は自分でも手応えを感じている。
「あのころは周りのことは特に考えてないというか、いかにちゃんとどう映るかしか考えてなかった気がする。そういう意味では、作品の中にいる自分を昔よりは意識しながら、ドラマというものに取り組んでいるかな」。
自称テレビっ子。一視聴者としても仕事としても、ドラマを見るのが好きだ。多忙な合間を縫って、性同一性障害などハードな題材を取り上げたフジテレビ系「ラスト・フレンズ」のビデオを取り寄せ、再放送でTBS系「花より男子」を見た。「ドラマや映画を見てると、お芝居したいなってうらやましく思うんですよ」。徹夜もいとわない過密スケジュールの連続ドラマ主演を終えたばかりなのに、だ。
「撮影が終わった後は、スケジュールがきつかったとかってあまり残らないんですよね。俳優業はコンスタントにもう少しやりたいな、と思っています」。【近藤由美子】
[2010年4月27日11時33分 紙面から]
最佳男主角獎 龜梨和也/日刊連續劇大獎
<第13屆日刊體育報 最佳連續劇大獎獲獎者公佈>
「第13屆日刊體育報•最佳連續劇大獎」的男主角獎,由主演TBS系的「完美小姐進化論」,KAT-TUN龜梨和也(24)首次獲獎。如05年(第8屆) 以「極道鮮師」獲得最佳男配角獎時一樣,他在意的並不是拍出來的效果好不好,而是能不能詮釋出作品中角色的感覺。受到導演指定演出而有了身為隊長的自覺,並成長為工作人員和共演者圈圈中的中心主角。
即使自己的部份拍完了,龜梨也幾乎都沒回休息室,留在拍攝現場。與共演者和工作人員形成一個大朋友圈圈,除了一定會聊聊演技,連無聊的小事也會沒完沒了地聊。「常融入圈圈是很重要的」。這樣一來也能夠互相交流。「並沒有特別意識到(主演) 這件事」,這麼說的他,卻以主演的自覺來行動著。
「還被石井導演說『龜梨是隊長,我是監督』。都這樣說了,覺得不好好做不行呢」。
尤其劇中由龜梨帶頭的帥哥4人組之間的友誼,其實是在幕後就已經先培養出來了。經常和他在一起的手越祐也、內博貴、宮尾俊太郎,大家會一起去餐廳吃飯。拍攝結束後也一起去聚了餐。到即使現在大家也還是會互相聯絡。
「最近拍的連續劇中大多都是演一個人行動的角色呢。演過這麼多戲,像這樣到最後一集為止還和大家一起互相交流的情形好像不多呢。這次是一開始就設定4人是好友,所以想盡量早點和大家打成一片。這部分就有身為主演的認知」。
周圍人們的反應也是樂趣之一。
「(KAT-TUN)中丸說『唉呀吻戲好令人害羞呢』。這部份不提也沒關係吧,(是想問)這部戲內容如何(笑)。連續劇被各式各樣的人觀賞,並聽聽他們的感想,這就是製作連續劇的樂趣。要是幾年後被別人說『我有在看喔』的話會很開心,完成作品時留下的餘韻也很令人快樂」。
平均收視率是8.2%。只看數字的話完全不能說是大獲好評,但是盡力演出的結果和保持著自信所以冷靜的接受了這樣的結果。
「與其說是在意收視率,應該說是絕對會被拿來做文章的。結果,就接受了這種情況。要是遇見更好的作品,就更會有”能做的好嗎”(的感覺),像這樣這次也是相同的情形」。
05年在「極道鮮師」裡以學生角色而獲得男配角獎。之後過了5年。身為演員的成長即使是自己也有感覺。
「當時並沒有特別在意周圍的事情,或者說有一種“只在意自己拍出來的效果”的感覺。從這一點來說,現在能更注意作品中自己所詮釋的角色,專注于電視劇的拍攝。」。
自稱是電視兒童。不管是身為觀眾還是為了工作都很喜歡看連戲劇。繁忙的時候只要有空閒,就會拿像是用性別認同障礙等困難的題材為主題的富士電視台「最後的朋友」的錄影帶,TBS又再度播放的「流星花園」來觀看。「看連戲劇或電影的話,好想演演看呀覺得很羨慕。」即使才剛剛結束徹夜拍攝、行程滿檔的連戲劇主演也不會覺得厭煩。
「拍攝結束後,因為行程很辛苦,都不太會留下來呢。演員們也應該要常有想要多做一些演出工作的想法」
[2010年4月27日11時33分 書面新聞]
翻譯:咩咩羊、凱西
校稿:咩咩羊、凱西、Yoyo